家づくり

失敗しないキッチンの間取りとレイアウトのポイント教えます!

キッチンは毎日の食事づくりなど、住まいの中でも使用頻度が高いスペースです。そのため、間取りやレイアウトにこだわりたいという方も多く見られます。そこで本記事では、キッチンの間取りやレイアウトを失敗しないためのポイントについて紹介します。

1.キッチン間取りでよくある失敗とその対策法

使いやすく快適なキッチンの間取り・レイアウトを考えるなら、まずは失敗例に学ぶことが大切です。
ここでは家づくりの先輩たちが経験してきた、キッチン間取りでよくある失敗を見ていきましょう。また、失敗しないための対策法もあわせて紹介します。

冷蔵庫や設備が入らない!

冷蔵庫、電子レンジ、オーブン、食洗器など、キッチン周りにはさまざまな家電設備を配置する家庭が多く見られます。しかし、出来上がったキッチンにこれらの設備が入らない!という失敗もよくあるのです。
せっかく作ったキッチン、あとは必要な設備を設置するだけという段階で冷蔵庫が入らない…このショックは計り知れません。こうなると設備が入るようキッチンをさらに修正するか、今の間取りに収まるような設備を選ぶかの二択になってしまいます。
キッチンを修正すれば費用も時間もプラスで発生します。かといって完成後の間取り優先で設備を選ぶと本来イメージしていたキッチンからは離れてしまう恐れも。
いずれにしても悲しいことになってしまうため、このような失敗を招かないためには、キッチン設計の段階から何をどこに置くか実際のサイズを想定しながら具体的に考えることが大切です。
「このくらいだろう」という曖昧な計画はトラブルに繋がりかねません。

陽が入らず暗くジメジメしてる

キッチンに陽光が入らず、暗くジメジメしているというのもよくある失敗の一つです。
キッチンは水を多く使うため、湿気が発生しやすい場所。日当たりが良くないと湿気がこもってしまいカビや臭いに繋がる可能性があります。
また、明るいキッチンで料理をしたいと考えている場合、日当たりが十分でないキッチンはイメージと異なってしまうかもしれません。
このような日当たりの失敗を招かないためには、家の間取りを計画する際、キッチンをどこの方向に置くか考えることです。
日当たりの良さを重視するなら南・西向きなどが良いでしょう。
ただし、日当たりが良過ぎると暑くなりやすい・常温保存がしにくくなるなどのデメリットもあるので、陽光の差し込み具合を適度にする工夫などは必要です。

料理しにくい!動きにくい!

見た目や居心地などキッチンに求められる要素はさまざまですが、料理がしやすいという実用性は最も重要です。
ところが、デザインに重きを置くあまり、いざ使ってみたら料理がしにくい・動きにくい・実用的でないキッチンだったという失敗例もたびたび見られます。
せっかく素敵なキッチンでも、日々料理をするたびに使いにくさにイライラしてしまうようではストレスが溜まる一方です。
このような失敗を防ぐために、自分や家族が料理をする際の動線を踏まえた上で間取りを決めていきましょう。例えば、設備の位置、通路の幅、カウンターの高さなどは意識すべきポイントです。

収納するスペースが足らない!

キッチンをつくるときに見逃しがちなのが収納スペースです。
キッチン周りをスッキリさせるなどの目的で収納をあまり造らないケースも見られます。
しかし、むやみに収納を減らすのは失敗のもと。食器はどのように収納してもかさばりがちなアイテムです。また、使っていく中で増えることもあるでしょう。
食器のほかにも常温で保存する食材や調理用の消耗品、調理道具なども収納しなければいけません。
元々の収納が少ないと別途棚などを設置する必要も出てきます。対策としては、キッチンに常備するアイテムの量を具体的に考え、十分収納できるスペースを確保することです。

2.いっぱいありすぎて分からない!レイアウトはどれがいいの?

使いやすいキッチンを目指すため、キッチンレイアウトの種類を調べておくことも大切です。
さまざまな種類があるのでどれが良いのかよくわからないという方もいるかもしれませんね。
ここでは代表的なキッチンレイアウトの特徴やメリット・デメリットなどを見ていきましょう。

I型・Ⅱ型のレイアウト

I型・Ⅱ型はよく見られるレイアウトです。
I型はシンクやコンロが一直線に並んでいるキッチンレイアウトのことです。壁にぴったりくっついているタイプは壁付けと呼ばれます。
調理に使う設備が横一列に並んでいるので、シンプルな動線で済むというメリットがあります。また、スッキリした造りで限られたスペースにも収まりやすく費用も抑えられます。ただし、横に動線が伸びると使いにくいという方には向きません。なお、壁付けの場合、キッチンの目の前が壁なのでリビング・ダイニングの様子を確認しにくい点も注意しておきましょう。

Ⅱ型はシンクとコンロが分かれ、2列に並んでいるレイアウトです。
Ⅱ型の良い点は、動線が前後になり横の動きが少なくなること。
体の向きを変えるだけでシンクとコンロを行ったりできます。
ただし、通路を挟んだ動線となるため、通路が汚れやすい点はデメリットでしょう。また、I型と比較すると広めのスペースが必要になります。

L型・U型のレイアウト

シンクとコンロが繋がっているキッチンはI型だけではありません。
L型・U型といった少し異なる形のキッチンもあります。
L型はLの字のようになったキッチンレイアウトのことで、作業スペースを広く確保できることが最大のメリット。
家族と複数人でキッチンに立つ機会が多いなら、お互いに作業の邪魔になりにくいL型はマッチしやすいでしょう。ただし、Lの形の特性でデッドスペースが生まれやすいというデメリットも。
特にコーナー部分は作業しにくいため、どのような使い方をするかアイデアが必要です。
U型はUの字の形になったキッチンを言います。
左右と奥の3方向にキッチンがあるため、作業スペースが広く、また動線をコンパクトにできるのがメリット。
キッチンの面積が広いことから、収納スペースが多く確保できることもポイントです。ただし、コーナーが2箇所あり、デッドスペースが生まれやすいことはネックでしょう。

アイランド型・ペニンシュラ型のレイアウト

キッチンは壁付けだけでなく、壁から離れたレイアウトもあります。
主なものはアイランド型やペニンシュラ型です。
アイランド型は壁から完全に離れ、島のように独立した形のキッチンで、そのメリットはキッチンのどの面にも人が立てること。
つまり、料理をしている人だけでなく、リビングやダイニングにいる人もキッチンを行き来しやすいということです。
料理中1人でキッチンにいるのが寂しいという方や、よくホームパーティーなどを開く家庭にも華やかなアイランド型キッチンは向いているでしょう。
デメリットとして挙げられるのは、レイアウトに広いスペースを要すること。また、壁に面している部分がないため、ニオイや油はねなどが周りに広がりやすい点も注意が必要です。

ペニンシュラ型は壁から「半島」のように突き出たタイプのキッチンです。
ペニンシュラ型もアイランド型と同じく、リビングやダイニングの方を向いた設置ができるので開放感があります。また、リビングで子どもたちが過ごしているところを確認しながら料理したいという方にもぴったりでしょう。
デメリットはアイランド型と同じく、キッチンのニオイや油はねなどが周りに広がりやすいことなどです。
なお、アイランド型やペニンシュラ型は収納が不足しやすいので背面収納やパントリーを設けるなど工夫してくださいね。

3.キッチンのプランニング

使いやすくイメージに合った素敵なキッチンをつくるためには押さえておくべきことがいくつかあります。
最後に、キッチンのプランニングを失敗しないためのポイントを紹介します。

オープン?クローズド?

キッチンのプランニングをする上で考えておきたいのが、オープンにするかクローズドにするかというキッチンの方向性です。
オープンは開けたキッチンスタイル。
レイアウトで言えばアイランド型やペニンシュラ型がこれに当たります。キッチンスペースを開放的にすることによって、リビングやダイニングなどキッチン以外のスペースとの隔たりがなくなり、コミュニケーションがとりやすくなることが大きなメリットです。ただし、料理の工程や調理中の手元が丸見えになってしまうため、作業に集中したい場合には不向きかもしれません。また、キッチン周りが汚れやすいので、こまめな掃除は不可欠です。

クローズドはほかのスペースとの境目がはっきりした独立した部屋のようになっているキッチンスタイル。
調理に集中しやすい環境が最大のメリットです。
外からスペース内が見えにくいため、多少散らかってもごまかせるところもポイント。ただし、ほかのスペースにいる家族とコミュニケーションがとりにくい点はネックでしょう。
小さな子どもがいるご家庭などは子どもの姿が見えないことで特に不便さを感じるかもしれません。
このように、オープンとクローズドにはそれぞれメリット・デメリットがあります。
自分たちの生活にどちらのスタイルが適しているかを検討してみましょう。

料理の流れや動線を考えて決めましょう

先の段落でも触れましたが、キッチンのプランニングにおいては料理の流れや動線を踏まえることも非常に重要です。
動線を無視してキッチンをつくると、いざ使い始めたときにスムーズに調理が進まずストレスになってしまいます。
自分や家族がキッチンを使うシーンを具体的にイメージし、動線を明確にした上で動線上に必要な機能・設備を配置してみましょう。
例えば、こまめに冷蔵庫から食材を出し入れするなら、調理台からできる限り近い位置に冷蔵庫があった方が便利と考えられます。料理をするとき横に動くか前後に動くか、複数人数で料理する機会が多いかなども間取りやレイアウトを考える際のポイントです。また、使いたい設備がぴったり収まるよう寸法にも気を付けてください。

4.失敗しないキッチンの間取りとレイアウトのまとめ

間取りやレイアウトにこだわって理想のキッチンを叶えよう

家づくりにおいてキッチンは重要なポイントの一つです。
失敗しないよう、間取りやレイアウトにこだわりながら自分たちの生活スタイルに適したキッチンをプランニングしたいですね。
ぜひこの記事を参考にプランニングを進め、理想のキッチンを叶えてくださいね!

監修 野村 綾乃氏

株式会社アンズコミュニケーションズ 代表取締役

大手証券会社のOL を経てラジオ業界に転身。ラジオ番組パーソナリティに。現在の担当番組は、『笠原将弘の賛否両論/東海ラジオ』『市政情報/エフエム岡崎』。番組構成作家を行いながら、住宅ライターとしても住宅系雑誌・WEBサイトでのコラム・取材記事の執筆、監修、講師で活躍中。

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