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体の中からポカポカ温まる鍋レシピのご紹介!
1.ポカポカ鍋の簡単レシピ3選
今回は、旬の食材を使った栄養たっぷり、体もポカポカに温まる一風変わった絶品の鍋レシピをご紹介いたします。見た目にもとても華やかで、飽きずに楽しめるおいしさですので、家族や仲間が集まる機会のメニューとしても参考にしてみてくださいね。
冷えは、疲れやだるさを引き起こしたり、生活習慣病の原因になったりと、さまざまな不調をおこす要因ですので、注意しなくてはいけません。体温が下がると免疫力も落ちてしまいます。体質だからとあきらめずに、薬味や体を温める効果のある食材を上手に取り入れて、元気に寒い季節を乗り越えていきましょう!
白菜発酵美人鍋
台湾で定番の鍋料理です。乳酸発酵により酸味がでたそのままでは酸っぱすぎるかなと思うぐらいの白菜の古漬けが、爽やかな旨みたっぷりの鍋料理に生まれ変わります。
白菜漬けは、食物繊維が豊富な発酵食品です。食物繊維は便秘解消、コレステロールの抑制、動脈硬化の抑制、肥満防止、心臓病や糖尿病などの予防効果があります。塩分の摂り過ぎになりそう、と塩分の多さを気にされる方も多いと思いますが、実際には漬け物の塩分はそれほど多いわけではなく、また塩分は体内でナトリウムとなりますが、このナトリウムを排出するカリウムも豊富に含まれています。白菜に含まれる酵素が発酵することで作られる乳酸菌は腸内にいる善玉菌のエサとなり善玉菌を増やし、悪玉菌の繁殖を抑える働きをして腸内環境のバランスを整えます。腸内環境が整うことにより、消化吸収力は向上し、体の免疫力を高めます。
豚肉のコクと甘みのある脂、たっぷりのきのこから出る出汁、そしてふわりと香る爽やかなゆず皮のコンビネーションは病みつきになります。そして、酸味と塩味、旨みのギュッと詰まった発酵スープは、最後まで飲み干したくなるおいしさです。
<材料>2人前
白菜漬け |
250g |
豚バラ肉(薄切り) |
200g |
長ねぎ |
1本 |
えのき |
100g |
なめこ |
100g |
しょうが(すりおろし) |
1片 |
ニンニク(薄切り) |
1片 |
鶏がらスープの素 |
大さじ2 |
水 |
400ml |
ゆず皮、ポン酢しょうゆ |
適量 |
<作り方>
① 豚肉、長ねぎ、えのき、なめこは食べやすい大きさに切る。
② しょうが、ニンニク、白菜漬け、長ねぎ、きのこ類、豚肉を鍋の中に入れ、鶏ガラスープの素を溶いた水を注いで火にかける。
③ 具材に火が通ったらきざみゆずをのせる。
④ お好みでポン酢しょうゆにつけていただく。
ブリのわさび鍋
わさびたっぷりのインパクトが強烈なわさび鍋は、伊豆を中心としたわさびの産地のご当地鍋として人気があります。わさびは、加熱すると辛みがやわらぎますので、思い切ってのせてしまいましょう。
わさびは栄養素の観点からも注目されています。わさびスルフォラファンは活性酸素の発生を防ぐことで、花粉症やがん、生活習慣病の誘発やさまざまな細胞、組織の機能低下を抑えることで老化抑制の効果が期待されています。
また、激しい運動時の酸化ストレス軽減、シミやそばかすを改善する美肌効果、膝関節の痛みを和らげる抗炎症作用、血小板凝集抑制作用も確認されていて、血行の改善効果などもあると言われています。健康や美容を考えたら、毎日でも摂りたい食材ですね。
わさびと大根おろしの相性は抜群で爽やかな後味が広がります。具材は、ブリ以外でも、タラやタイ、牡蠣やホタテなどの貝類もおすすめです。
<材料>2人分
水 |
400ml |
昆布 |
1枚(5cm角) |
しょうが(薄切り) |
1片分 |
酒、しょうゆ |
各大さじ3 |
みりん |
大さじ2 |
ブリ(加熱用でもお刺身用でも可) |
適量 |
長ねぎ |
1本 |
水菜 |
1束 |
しいたけ |
4枚 |
大根(すりおろし) |
1/3本分 |
わさび(すりおろし) |
適量 |
<作り方>
① 鍋に水を入れ、昆布を浸しておく。
② 長ねぎは斜め薄切り、水菜は3~4㎝幅、しいたけは薄切りにする。
③ ①を火にかけ、しょうが、酒、みりん、しょうゆを入れてひと煮立ちさせ、長ねぎ、水菜、しいたけを煮る。
④ ブリを加えて火が通ったら、大根をおろしを汁ごと入れ、わさびをのせる。全体を混ぜていただく。
鴨の蕪みぞれ鍋
冬に食べたくなるごちそうといえば鴨肉。鴨肉は脂肪酸の含有バランスが魚類に似ているという特徴があります。脂質はありますが融点が低いため、体脂肪として蓄積しにくく、健康と美容に欠かせないビタミンB群をたっぷり含んでいます。
特にビタミンB2は鶏肉の4倍近くあり、コラーゲンも豊富に含まれています。ミネラル成分は、鉄が鶏肉の約10倍、銅は約9倍あります。 鴨肉はおいしいだけではなく、栄養バランスが非常によく、皮膚や関節の健康維持、疲労回復や貧血予防、そして体質改善や美容効果などが期待できる健康食材といえるでしょう。
濃厚な脂の鴨肉に、煮るとほんのり甘みの出る蕪のみぞれと爽やかなゆず皮をたっぷりとちりばめた鍋は、香りと風味が豊かな上品な味わいです。しめには、日本蕎麦や雑炊で味わうのも絶品です。
<材料>2人分
鴨肉(スライス) |
300g |
蕪(すりおろし) |
2個分 |
ゆず皮 |
適量 |
セリ(5㎝幅に切る) |
1束 |
九条ねぎ(斜め切り) |
2本 |
椎茸(薄切り) |
4個 |
だし汁 |
3カップ |
酒、みりん、しょうゆ |
各大さじ2 |
<作り方>
① 鍋にだし汁、酒、みりん、しょうゆを入れて沸かし、九条ねぎ、椎茸、鴨肉を入れる。
② 火が通ったら、セリ、蕪、ゆず皮を入れていただく。
監修 料理研究家 長田 絢氏
テレビ番組のコメンテーターや料理コーナーに多数出演。地方創生プロジェクトや家電、食品メーカーのレシピ開発、本や雑誌のフードコーディネーターなど多岐にわたって活躍。
2児の母親で食育にも注力してInstagramやYouTubeでも情報を発信中。著書に「スーパーで買える「肉」を最高においしく食べる100の方法」(ダイヤモンド社刊)がある。