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HEMSってなに?HEMSの仕組みやメリット、補助金についてを解説!

HEMS(ヘムス)は、これまで未介入だった家庭のエネルギーに注目したシステムです。HEMSの仕組みやメリット、補助金に至るまで詳しく解説していきます。

1.HEMS(ヘムス)って?

上手に活用するには、まずHEMS(ヘムス)に関して、正しい知識を身につけておくことが大切です。ここでは、HEMS(ヘムス)の基礎知識や補助金などに関する情報を詳しく説明していきます。

HEMS(ヘムス)の基礎知識

HEMS(ヘムス)とは、Home Energy Management System(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)の略称です。
HEMSを導入した住宅では、家電や住宅設備をインターネットを使ってつなげていくことができます。その結果、エネルギーの使用量の「見える化」が可能になります。また、エネルギーの一元管理が可能なため、家電や電気機器の自動制御を行ったり、エネルギーを効率化が図ったりできるようにもします。
つまり、エネルギーの消費者が、自ら使用するエネルギーを管理できるようになるのです。持続可能な社会を目指すために、このHEMSは重要な役割を担っていると言えます。また、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)化を行う際にも、このHEMSは必要です。ZEH(ゼッチ)とは、家庭で使う年間エネルギー消費量をおおむねゼロにする住宅のことです。
今後、ますますの需要が期待されるでしょう。

 

エネルギーの「見える化」という面においては、HEMSと似たような言葉で「スマートメーター」というものがあります。
スマートメーターは、それぞれの家庭が使用した電力の使用量を、電力会社などの外部に伝える役割を持っています。電力の自由化に伴い、普及してきました。このスマートメーターがある場合、30分ごとにその家庭における電力使用量が計測され、インターネットを使って電力会社へ自動的に送信される仕組みになっています。そのため、これまで検針員が行っていた測定は不要になりました。
スマートメーターによって、外部への「見える化」が、そして、HEMSによって内部への「見える化」が可能になったのです。

 

 

出典:経済産業省ウェブサイト(https://www.meti.go.jp/main/60sec/2016/20160401001.html)

HEMSを導入するメリットは?

HEMSを導入するメリットには、次のような点が挙げられます。

・エネルギーの使用傾向が明確になる

・節約の目標を立てやすくなる

・便利で快適な生活を送れるようになる

 では、ひとつずつ見ていきましょう。まずは、エネルギーの使用傾向が明確になる点です。
HEMSを導入すると、タブレット端末やパソコンなどから、家庭内のエネルギーの使用状況が確認できるようになります。例えば、「リビングのエアコンでは、〇Wのエネルギーを消費している」といった具合に、数値で把握できるようになるのです。また、太陽光発電や蓄電池などの自家発電設備と併用すると、どの程度のエネルギーが作られているかも明確になり、さらに効率良く管理できるようになります。

つまり、今自分たちが暮らしていく中で、どの部分に多くのエネルギーを使っているのか分析できるようになるのです。問題点を知るために、まずは現在の使用傾向を知ることが大切です。
「光熱費が高くて節約したいけど、どこを改善したらよいのか分からない」という場合も、その情報を役立てられるでしょう。
電力会社から送られてくる請求書には、一カ月単位でしか電力の使用量が記載されていません。HEMSがあれば、細かい使用状況まで確認することが可能です。
HEMSによっては、時間ごとにエネルギーの使用状況が把握できるタイプもあります。どの部分でエネルギーの無題遣いをしているのか、簡単にチェックできるでしょう。急に電気料金が上がったという場合でも、冷蔵庫や照明、エアコンなど項目ごとに細かく分かれているため、その原因を追究することが可能です。
また、エネルギーの使用傾向が分かれば、その分節約につなげやすくなります。
「今月は、お風呂で使ったエネルギーが多かったから、来月からは二割削減を目標にしよう」などのように、具体的な数値を目標に掲げることも可能です。単に「電気代を節約しよう」と目標を掲げるよりも、具体的な内容や数値がある方が、効率良く目標を達成できるでしょう。
AI機能によって、電気使用量を適切な範囲に制御できるタイプのものもあります。

さらに、HEMSではタブレット端末などから電気設備の遠隔操作を行うことも可能です。
外出先から切り忘れたエアコンを止めたり、帰宅前にお風呂のお湯はりをしたりといったことも可能に。遠隔操作によって、生活の質は大きく変わります。便利で快適な生活を送れるようになるでしょう。
特に、ペットや高齢者がいる家庭の場合は、きめ細やかなケアができるようになります。

 

HEMSに対する補助金について

HEMSには、これまで何度が補助金が実施されてきました。国が実施する補助金に関しては、これまで一般社団法人環境共創イニシアチブが請け負っており、これまで2011年と2013年に実施されていました。
それ以降、補助金制度は再開されていません。ただ、「次世代HEMS実証事業」と称して、ZEH支援事業に係る要件などを満たしている場合には、補助金も出ています。ZEHに興味がある場合は、一度検討してみてはいかがでしょうか。
また、自治体の中には、HEMSの補助金を行っているところもあります。一律30万円の補助金が出るところや、設置に要する経費の5%を補助金として受け取れるところなど、自治体によってその内容や条件は様々です。

HEMSを検討する場合は、自治体の補助金も確認するようにしましょう。

HEMSに必要な機器と費用

HEMSを導入する際には、どのような機器が必要になってくるのでしょうか。ここでは、費用も合わせて説明していきます。なお、それぞれに記載している費用は、機器のみの金額です。その他に、工事費用も必要なため、検討する際は必ず見積もりを依頼するようにしましょう。

HEMS対応住宅分電盤
住宅には、必ず分電盤が設置されており、HEMSを導入する場合は、その分電盤がHEMS対応である必要があります。分電盤本体の価格は、その住宅の状況によって異なってきます。

HEMS対応電力測定ユニット
リフォームで、既存の住宅分電盤を活かしたままHEMSを導入したい場合に必要です。2万から7万円程度の費用が必要です。

HEMS本体
HEMS対応住宅分電盤で計測したエネルギー使用量のデータを、無線通信を介して受け取ります。また、インターネットを使って、家電設備などに指示を伝える役割も担っています。機器の価格は、メーカーや商品によってばらつきがあり、4万円から15万円程度です。

HEMSに対応している電気機器
HEMSと接続する場合は、「ECHONET Lite」という規格に対応している電気機器である必要があります。この「ECHONET Lite」は、経済産業省が推奨している規格で、今使っているものがこの規格になっていない場合は、HEMSを導入する際に新しく買い替える必要があります。


この他にもアダプターやスマートスピーカー、温湿度センサーなどが必要になってくる場合もあります。HEMSを導入する際には、あらかじめどこまでコントロールしたいのか、検討しておく必要があるでしょう。

HEMS(ヘムス)を導入して、スマートな生活を目指そう


HEMS
は、自分たちの使うエネルギーをコントロールできるという、画期的なシステムです。この仕組みを導入して活用することで、エネルギーの節約にもつながり、環境に優しい生活を送れるようになるでしょう。また、遠隔操作は、私たちの生活をぐんと便利なものにしてくれます。

HEMSに関する知識をしっかり身につけて、スマートな生活を目指してみてはいかがでしょうか。

監修 一級建築士 代表取締役 原 康人 氏

株式会社三建コンサル

個人・法人のお客様から土地や建物に関するご相談(空き家、相続、土地建物の売買など)を伺い、ご提案をしながら一緒に解決策を見出しています。建築設計はもちろん、土地の測量、農地転用や市町村の申請書類作成も行っており、「土地から建物の相談役」として皆様のお役に立てるよう努めています。

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