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「モダン」と「和」の融合|和モダン住宅の魅力
理想の家づくりでは、間取りや設備も重要ですが、住宅デザインが与える影響も大きなポイントです。住宅デザインには、和風・洋風・ナチュラル・ラグジュアリーなどさまざまなテイストがあります。
その中でも、日本の文化を象徴する「和風」と、現代的な「モダン」が融合した”和モダン”スタイルが注目されています。
そんな和モダンなテイストですが、「どうやって取り入れたら良いの?」「難しそう・・・」と思っている人も多いでしょう。
和モダン住宅にするのは難しすぎることはなく、素材や色の使い方と特徴を活かすことがポイントです。
今回は、和モダン住宅の特徴、欠かせないポイントや注意点をご紹介します。

目次
和モダン住宅6つの特徴
和モダン住宅は、デザイン面の特徴だけでなく、素材や暮らしに関わる特徴があります。「和」というと日本の文化を感じる反面、「なんか古臭い?」「オシャレじゃない?」という印象を持つ人もいるかもしれません。しかし、「和」に「モダン」が加わることで、”新しく”・”オシャレ”なものに変わる相性の良さを持っています。実際にホテルやレストラン等でも、和モダンを取り入れているところは多いです。和モダン住宅を知る6つの特徴について解説します。
天然素材を使用して風合いを活かす
日本家屋のイメージである「和」の特徴として、風合いが活かされる天然素材を上手に使う特徴があります。特に使用されることが多い素材は以下です。
・木材
・珪藻土
・土壁
・モルタル
・竹素材
中でも、近年の和モダン住宅によく使われる注目素材が「珪藻土」。珪藻土は、見た目もナチュラルな仕上がりで、和モダン住宅の雰囲気にピッタリです。
少し土のような風合いを持ちつつ、スタイリッシュさを表現できる素材感が魅力。
珪藻土には湿度を調整できる調湿効果があるため、ジメジメと湿気が出やすい日本に最適です。
また、木材もあえて木目が見える無垢のものを使うことも増えており、風合いの良さが住宅の質を高めてくれます。
日本の気候に暮らしやすい
日本の気候は春夏秋冬の四季があるため、暑さ、寒さ、湿度、乾燥などの変化にも対応しやすいのが和モダン住宅の特徴です。前述の珪藻土をはじめ、木材やその他の素材も日本で古くから使われているものが多くあります。日本特有の気候の変化があっても、暮らしやすさを実現できるところが和モダン住宅の良さです。
和と洋のバランスが良いおしゃれなデザイン
和の落ち着きに加えて、粋でスタイリッシュな仕上がりになるのが人気の和モダン。和風な素材やデザインに、洋風のトレンドをバランス良く組み合わせることで、おしゃれ上級者のような住まい空間が演出できます。
背丈の低い家具が中心
和モダン住宅のインテリアは、家具選びにも特徴があります。和室は畳に座ることが中心のため、家具の高さも低いもので揃えるのが和モダン住宅の特徴です。和モダンな空間の中に背丈の高いテーブルや棚があると、インテリアのバランスを大きく崩してしまう原因となるので注意しましょう。
古さが目立ちにくい空間
和モダン住宅に合う素材や家具などは、独特な風合いのものが多く、古さも”味”となってデザインに活かせます。使い込むことで風合いに深みが出て、古さもデザインの良さに変えてしまうのが和モダンの魅力です。
畳を取り入れる
和モダンな空間には、畳を使用することも多いです。「畳は古く見えるから・・・」と避ける人がいるかもしれませんが、和モダン住宅で使われる畳は、ひと昔前の畳のイメージとは異なります。カラーバリエーションが豊富な「和紙畳」や、縁のない「琉球畳」など、新しいデザインの畳が取り入れられるのが主流です。和紙畳や琉球畳は、古さとは反対に新しさを感じるアイテムで、畳なのに“今どき”な雰囲気を放ってくれます。
【外観】和モダン住宅のデザイン
和モダンというと内装のインテリアを考えてしまいますが、外観でも和モダンなデザインに仕上げるポイントがあります。外観でポイントとなる箇所について解説します。
屋根
和モダン住宅でよく使われる屋根のパターンは4つあります。
・寄棟屋根
・片流れ屋根
・陸屋根
・大屋根
住宅の間取り設計によって適した屋根のデザインは変わってきますが、基本的にはスマートさがあり、シンプルなものが選ばれています。
庭・アプローチ
庭や玄関までのアプローチも、和モダン住宅を演出できるポイントになります。庭木やお花で、和の雰囲気や四季を表現できるものが人気で、家の象徴となるシンボルツリーを植えるのもおすすめです。また、石や芝、植栽、ライティングなどの使い方で和モダン住宅のデザインをよりオシャレに楽しめます。
【内装】和モダン住宅のデザイン
和モダン住宅の内装は、デザインや素材感、色の統一感によって、素敵な和モダンスタイルが完成します。和モダン住宅に仕上げる内装デザインのポイントを解説します。
素材
和モダンの特徴にもあるように、木材や天然素材の使い方が、和モダン住宅を上手に仕上げるポイントになります。和の素材となる木材、土や竹のような和の風合いが出る天然素材を多く取り入れると、上質な和風に仕上がりやすいです。空間の印象としては、「スマートさがありつつも温かみを感じる」という意識があると、素材を選びやすくなります。特に、天井・床・壁などで、木材の風合いを上手に出せると、温かみが増して居心地のよい住まい空間をつくることができるでしょう。天井は少しでも高く見せ、柱や梁などを敢えて出すデザインも、和モダン住宅でよく使われています。
色
内装や家具の色合いは、グレー系やベージュ系のアースカラーを中心にすると、和モダンに仕上がりやすいのでおすすめです。鮮やかなビビットカラーは雰囲気を壊してしまうので、どうしても使いたい場合は小物などのアクセントに留めておきましょう。
和モダン住宅の注意点
日本の気候に合った和モダン住宅ですが、気を付けたいポイントがあります。取り入れ方を間違えると、せっかく素敵に仕上げた空間が台無しになってしまうので注意しましょう。
和と洋のバランス
和モダン住宅の特徴は、和の風合いをベースにしながら、洋のスタイリッシュさを組み合わせたイメージですが、ポイントとなるのは、その「バランス」です。和と洋の主張が強すぎると、ぶつかり合ってゴチャゴチャとした印象になってしまいます。また、どちらかに寄り過ぎても和モダンなデザインにはなりません。シンプルさを基本に、和洋の良さを出せるバランスを意識しましょう。
メンテナンス
和モダンな空間づくりでよく使う、木材、和紙などは定期的にメンテナンスが必要となるものもあります。日本は湿度が高くなることが多いので、カビ対策や小まめな掃除をしておくと安心です。
プライバシー性や防音性
和室の雰囲気づくりのために、障子やふすまを扉に使うことがありますが、一般的なドアや壁のような防音性が欠けてしまいます。隣接している部屋の生活音が入りやすいので、気になる場合は、プライバシー性や防音性の対策も考慮して検討しましょう。
監修 野村 綾乃氏
株式会社アンズコミュニケーションズ 代表取締役
大手証券会社のOL を経てラジオ業界に転身。ラジオ番組パーソナリティに。現在の担当番組は、『笠原将弘の賛否両論/東海ラジオ』『市政情報/エフエム岡崎』。番組構成作家を行いながら、住宅ライターとしても住宅系雑誌・WEBサイトでのコラム・取材記事の執筆、監修、講師で活躍中。



