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家づくり
ホテルライクなリビングをつくろう!つくり方やコツを解説します
目次
ホテルライクなリビングで実現するコンセプト
理想的なリビングをコーディネートするには、コンセプトを決めることが第一歩になります。ホテルライクなリビングづくりのコンセプトとして、欠かせない要素は3つ。
・高級感のある雰囲気
・穏やかでリラックスできる空間
・清潔感と贅沢を感じる場所
それぞれのポイントについて解説します。
高級感のある雰囲気
ホテルライク、と聞いて一番イメージしやすいのが高級感でしょう。ゴージャスでリッチな印象でありながら、決してギラギラせずに落ち着いた雰囲気。そんな高級感も一種類ではありません。モダンで落ち着きの漂う高級感。
ヨーロピアンでクラシックな高級感。
都会的で最先端をいくような高級感。
和の趣きを感じる洗練された高級感。
高級感ひとつとっても、さまざまなジャンルに分かれます。どのような高級感のある雰囲気を目指すかが、ホテルライクなリビングづくりのスタートになります。
穏やかでリラックスできる空間
ホテルの空間は、穏やかでリラックスできることが大前提。どんなにオシャレで高級感があっても、リラックスできない空間では意味がありません。物が多くあふれた空間は、リラックスできる空間からかけ離れてしまいます。狭い空間だとしてもスッキリとした空間にすれば、ホテルライクな雰囲気をつくることは可能です。また、ホテルの生活感がない雰囲気も、穏やかでリラックスできる環境と言えるポイントになるでしょう。生活感がありすぎると、自然と気になることが多くなってリラックスできていない空間になりかねません。
清潔感と贅沢を感じる場所
ホテルは清潔感があり贅沢を感じる場所でもあります。もちろんホテルは常に清掃されているので清潔感がありますが、家のリビングでも清潔感を意識することは大切です。キレイにリビングのコーディネートができたとしても、それだけでホテルライクな雰囲気がずっと続くわけではありません。空間をキレイに保つことによって、ホテルライクなコーディネートが活きてきます。また、贅沢さを感じることも大切なポイントです。例えば、古くなって白く濁りがついたグラスよりも、決して高価ではなくても新しくキレイなグラスでコーヒーやビールを飲む方が、ちょっとした贅沢を感じられたりもします。お金をかけなくても贅沢さを感じる空間づくりができるのです。
ホテルライクな空間を実現するアイデア
ホテルライクなコンセプトを実現するためには、3つのアイデアを活かすと一気に雰囲気を変えることができます。
・天井が高い開放感
・高級感のある素材を使う
・生活感を出さない
それぞれのポイントを解説します。
天井が高い開放感
ホテルライクなリビングをつくるには、空間を広くすることがポイントです。しかし、住宅の面積は限られており、他の間取りに影響が出てしまうので広くできないケースもあるでしょう。そのようなときは、リビングの天井を高くして開放感を生み出すことが有効な方法となります。天井が高いと空間の圧迫感を軽減でき、リビング全体を広く感じることができるので、リビングの広さが十分に確保できない場合でも、天井高によってホテルライクな空間を実現できるポイントとなります。また、天井を高くできると照明器具も工夫しやすくなります。例えば、シャンデリアや吊り下げ式の照明も、天井の高い空間だからこそ取り入れることが可能です。
高級感のある素材を使う
ホテルライクな空間には、高級感のある素材を使いたいもの。大きなものでいうと、床材や壁紙は高級感のあるものを選ぶようにしましょう。高級なインテリア素材というと大理石などがありますが、見た目が大理石調なものでも十分です。例えば、床材をフローリングではなく大理石調のタイルにするだけでも、部屋全体が明るくなりホテルのような雰囲気が生まれます。壁紙も高級感のあるものを選ぶことで、ホテルのようなリビングに近づけることができるでしょう。
生活感を出さない収納力
ホテルのようなリビングには、生活感を出さないことも大切です。とは言っても、実際のリビングは生活する空間なので、生活感を出さないことは簡単なことではありません。そのため、できる限り物を乱雑にせず片づける意識が必要になります。また、片付けがしやすいように収納スペースの確保も忘れないようにしましょう。
ホテルライクなリビングに合う家具や照明選びのコツ
ホテルライクなリビングづくりの、最終的な決め手となるのが家具や照明選びです。見た目で好きなものばかり取り入れてしまうとバランスが崩れてしまうので、家具や照明選びのコツを解説します。
シンプルなカラーで統一する
高級ホテルで、カラフルな色合いはほとんど使われていません。基本的には、白・グレー・黒といったモノトーンカラーが中心です。シンプルにモノトーンカラーで統一すると、高級感やエレガントな印象が一段と増します。統一感を持たせることで空間のまとまりができ、全体がラグジュアリーな印象に仕上がるでしょう。
家具は低いものを選ぶ
家具の高さが低めのものを選ぶことで、上部に空間の余白が生まれます。実際のホテルを見ても、背の高い家具はほとんど置いていません。リビングスペースを視覚的に広く感じることができ、低めの家具でまとめることで統一感も出ます。家具選びもこのようなポイントを押さえておくと、上手なリビングづくりができます。
アートやクッションを取り入れる
ホテルライクなリビングの雰囲気づくりとして、アートを飾るのも1つの有効な方法です。個性やデザイン性を演出できるポイントでもあり、高級感をアップさせるアイテムになります。ただし、選び方には注意が必要で、リビングの空間に合ったサイズ感であることと、あまりにもインパクトが強いものは避けましょう。インパクトが強いと、せっかくのホテル空間もアートに負けてしまい台無しになってしまいます。全体のバランスを見て適切なものを取り入れましょう。そして、クッションもホテルライクな空間に欠かせないアイテムです。クッションカバーの素材によって、上品さやエレガントさ、モダンな雰囲気のアクセントになります。
間接照明を使う
間接照明は、快適性だけでなくホテルらしい上品な高級感を演出してくれます。光を柔らかく照らしてくれるので、リラックスできる空間には欠かせません。壁に光が反射することで部屋に明るさを広げ、リビング空間に立体感を持たせることができます。
監修 野村 綾乃氏
株式会社アンズコミュニケーションズ 代表取締役
大手証券会社のOL を経てラジオ業界に転身。ラジオ番組パーソナリティに。現在の担当番組は、『笠原将弘の賛否両論/東海ラジオ』『市政情報/エフエム岡崎』。番組構成作家を行いながら、住宅ライターとしても住宅系雑誌・WEBサイトでのコラム・取材記事の執筆、監修、講師で活躍中。