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家づくり
子ども部屋はいつ与えるべき?準備をするタイミングやメリット・デメリットについて解説!
目次
子ども部屋を持たせるタイミングについて
子ども部屋を持たせるタイミングは、子どもの成長によって異なります。時期によって子どもにどのような影響があるのかを紹介していきましょう。
幼稚園・保育園
自分の部屋を持つことで、おもちゃや絵本を特定の場所に置いたり、片付け習慣が身に付くなど自立心が育つ一方で、まだ親から離れることが難しい時期でもあるため、心細くなって夜中に泣いたりすることもあるでしょう。親の部屋から近い場所に子ども部屋をつくり、夜間もすぐに訪ねることができる環境を整えることが望ましいです。
ただし、必ず子ども用の部屋が必要なわけではありません。基本的な生活習慣を身に付けたり言葉遣いが発達する時期なので、家族と過ごす時間は大切にしたいですね。また、好奇心旺盛な年齢でもあるので、子ども部屋を与えることによって親の目が届かずに怪我をする恐れもあります。子ども部屋を与える時は子どもとルールを決め、安全に過ごせる環境づくりを心がけてください。
小学校低学年
この時期の子どもは友達との関係が増え、学校での活動も増えてきます。自分の部屋で宿題をする、友達を招いて遊ぶなど、自分の空間を持つことのメリットを実感する時期です。部屋を与えることで、自己管理能力の成長にも繋がるでしょう。
ただし、まだできないことも多いので、例えば勉強のわからないところを親にみてもらうなど親と一緒の時間が必要なことも多いです。他にも、この時期の子どもは社会性や人間関係を深める過程にあるので、学校での出来事や友達とのエピソードなど親に話したいことが増えてきます。自分の部屋を持つことは、気持ちや考えを整理する場としての役割を果たしますが、家族とのコミュニケーションの場を確保するための工夫も必要です。
小学校高学年
趣味や特技を持ち始めることが多くなる時期です。自分の部屋で集中して趣味に取り組んだり、勉強したりする時間が増えるでしょう。身体的にも成長するため、今までよりも広い部屋が必要になるかもしれません。また、思春期や反抗期に入るため、精神的に落ち着ける空間が必要になってきます。今まで子ども部屋が無かった場合は、子ども用の部屋を前向きに検討しても良さそうです。
中学生以上
中学生以上になると周りの目が気になる子どもも多いので、プライバシーを尊重してあげましょう。自分の部屋で一人の時間を過ごしながら、自分と向き合い、自分を見つめ直すこともできるでしょう。部屋の掃除などは子どもに任せ、親は見守ることを意識したいですね。
子ども部屋を持たせるメリット・デメリット
子ども部屋を持たせることは、さまざまなメリットとデメリットがあります。
メリットについて
子どもが自分の部屋を持つことは、多くの利点があります。まず、自立心を育てる上で意味があります。自分の空間を持つことで一人の時間が生まれ、自分自身を見つめる機会が増えます。そうすることで、子どもは自分の感情や考えに対する理解がまとまり、自己認識が高まるでしょう。自分の部屋での時間は、自己管理能力の成長にも繋がります。部屋を整理整頓することや、学習スケジュールを自分で立てて実行することなど、日々の小さなタスクをこなす中で成長することができるのではないでしょうか。
また、自分の空間を持つことで、感情や考えを整理する時間を持てるようになります。これは、日常のストレスや学校での出来事、友人関係など、さまざまな出来事を消化して、自分なりの答えを見つけるための時間でもあります。自分の部屋で過ごす時間は、心のリフレッシュや気分転換にも役立ちます。
他にも、友達を自分の部屋に招くことでプライベートな時間が充実し、社交性を育てることにも繋がりそうです。コミュニケーション能力を育てる上でも良い経験になるでしょう。
デメリットについて
メリットがあればデメリットもあります。まず、自分の部屋にこもりがちになり、家族とのコミュニケーションが希薄になってしまうリスクが考えられます。特に成長過程においては、子どもと親のコミュニケーションは非常に重要です。家族との時間が減少することは、子どもの精神的成長や家族間の信頼関係に影響を及ぼす可能性もあるので積極的に話しかけるようにしましょう。
さらに、子ども部屋での過ごし方を偏らせると、子どもの生活リズムや生活習慣が乱れる心配もあります。例えば、不規則な睡眠時間や不適切な食生活、運動不足といった問題が生じることも。また、自分の部屋に閉じこもることでゲームやインターネットなどの過度な使用にも気を付けましょう。子どもとルールを決め、見守り機能を活用するなどの対策が必要です。
子ども部屋を与えるときの注意点について
子ども部屋を与える際には、いくつかの注意点があります。
部屋に鍵を付けないようにする
子どものプライバシーを尊重する手段として、子ども部屋に鍵を付けることを考えるかもしれません。特に思春期にはプライバシーに対する意識が高まり、「部屋に鍵が欲しい」と言われることもあるでしょう。しかし、鍵を付けることは懸念もあります。
まず、部屋に鍵がかかっていると、火事や急病などの緊急事態が発生した際に迅速な対応が困難になるなど、子ども部屋の中で何かが起きても親が介入することが難しくなります。また、子どもが部屋に鍵をかけることで、ゲームやインターネットの過度な使用や危険な行動を取る可能性が高まります。親が子どもの行動を適切に確認することが難しくなり、子どもの安全を見守れなくなってしまう恐れもあるので注意が必要です。
ルール作りはしっかりと
親は子どもに部屋を与えるだけではなくルール作りをしてください。例えば、部屋の清掃や整頓のルールは、日常的な生活習慣を身に付けるために役立ちます。整理整頓することによって、自分のものを大切にし、管理能力を成長させることができるでしょう。他にも、就寝時間のルールは、子どもの健康や成長に直結します。適切な休息は、学業の集中力を高めるだけでなく身体の成長や心の安定に繋がり、定められた就寝時間を守ることで時間管理能力を培うこともできそうです。
そして、これらのルールを決める際には、子どもとのコミュニケーションを大切にし、一緒にルール決めを行いましょう。子ども自身がルールに納得し、決まりごとへの意識を高めることができます。親としての役割は、決められたルールが守られているかを定期的にチェックし、守られていない場合は指導を行うことです。しかし、過度な監視や干渉は避け、子どもが自分で考えて行動する機会を多く持たせることも大切です。
子ども部屋をつくるタイミングは思春期前がおすすめ。子どもの意見を尊重することが大切
子ども部屋を設けるタイミングは一概に決めることはできませんが、できれば思春期前に検討してみてください。そうすることで、自立心を成長させることができます。また、一番大切なのは子どもの意見を尊重することです。子ども部屋を持たせようと思うタイミングで子どもの意見を聞き、話し合い、お互いに納得ができるルール作りを心掛けるようにしましょう。
監修 野村 綾乃氏
株式会社アンズコミュニケーションズ 代表取締役
大手証券会社のOL を経てラジオ業界に転身。ラジオ番組パーソナリティに。現在の担当番組は、『笠原将弘の賛否両論/東海ラジオ』『市政情報/エフエム岡崎』。番組構成作家を行いながら、住宅ライターとしても住宅系雑誌・WEBサイトでのコラム・取材記事の執筆、監修、講師で活躍中。