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家の中にモノが多い?!モノを整理してスッキリ暮らそう!

住宅に関するよくある問題として、「家の中にモノが多くなってしまう」ことが挙げられます。特に意識していないにもかかわらず、家の中がモノで溢れかえってしまうという人も少なくないのではないでしょうか。では、なぜ家の中にモノが多くなるのか、どのような対策をすれば良いのかを確認していきましょう。

家の中にモノが多くなる人の特徴

家の中にモノが多くなってしまう人には、いくつかの特徴があるようです。モノが多くて悩んでいる人は、自分がどの特徴に当てはまるのかを知っておくと良いでしょう。では、具体的にどのような特徴があるのか、代表的なものを紹介していきます。

衝動買いや“なんとなく”モノを買ってしまう人

家の中にモノが多い人の特徴として代表的なのは、衝動買いをしてしまうことです。新商品として発売されたものや、店先で一目惚れしたものを、無計画に購入することを繰り返していると、当然家の中はモノが多くなります。また、“なんとなく”でモノを買ってしまう人も、衝動買いと同様に家の中にモノが多くなりやすいです。特に用事もないのにショッピングモールに出かけたり、暇つぶしでネット通販のサイトを頻繁に訪れたりする人に多いパターンのようです。

人によっては、ショッピングモールに行ったり、ネット通販にアクセスしたりしたら、何かを買うようにするという習慣が付いていることがあります。そのような人は、家の中がすでにモノで溢れかえっているかもしれません。いずれの場合も、どこに仕舞うのかを考えずに購入してしまうという共通点があります。そして、いざ購入してから置き場に困ってしまうことは珍しくありません。その結果、生活スペースに干渉する場所に置くことになる可能性もあります。

思い出のものなどを大切に保管する人

思い出のものを捨てることができず、大切に保管しておく人も家の中にモノが多くなりやすいです。大量の写真が収められたアルバムや、子どもの工作物、友人からもらったプレゼントなど思い出のものは多種多様です。そして、時間の経過と共に増えていくことが多いです。そのため、次第に仕舞う場所がなくなり、生活スペースを圧迫することも珍しくありません。中には、思い出のものが入っていた箱などの容器も大切にとっておきたいと考える人もいます。思い出のものをひとつひとつ専用の容器に入れて保管すると、どうしても嵩張りやすいです。その結果、コンパクトな収納ができず、家の中がモノで溢れてしまうパターンもあります。

今の暮らしに満足できていない人

今の生活に満足できない人は、常に満たされない欲求を抱えている状態でもあります。その欲求を満たすために、色々なものを買ったりもらったりして、家の中にモノが多くなる場合もあります。ですが、欲求不満がモノで満たされるとは限りません。そのため、満足できないまま、次々とモノを集めて、最終的には家の中がモノで溢れかえってしまいがち。また、今の暮らしに満足できない人の中には、片付けはできるという人もいます。しかし、片付けをして家の中をスッキリさせたとしても、それで満足できるとは限りません。片付けをしても満足できない状況を変えるために、改めてモノを増やし、家の中にモノが多くなる結果に繋がる恐れもあります。

モノが多い家に住むデメリットとは?

モノが多い家には、いくつかのデメリットが生じます。そのデメリットの内容を知ると、対策をしようという気持ちになるかもしれません。では、具体的にどのようなデメリットがあるのか確かめてみましょう。

片付いていないとストレスに感じることも

家の中にモノが多いと、収納が大変です。そのため、収納できないものが家の中に散らかることは珍しくありません。そして、散らかった状態の部屋を見ると、ストレスを生み出す脳内物質が分泌されやすくなります。また、家の中が散らかっていると、モノを失くしやすくもなります。必要なものがすぐに見つからず、時間をかけて探さなければならない状況では、大きなストレスが溜まるでしょう。さらに、日常生活の中で、散らかっているものを踏んで痛い思いをしたり、ぶつかって積み上げたものが倒れたりするなど、家の中にモノが多いことが原因でストレスに繋がる場面も数多くあるのです。

気が散ってしまうことも

家の中にモノが溢れかえっていると、気が散ってしまう恐れがあります。人が集中するためには、なるべく関係のないものは視界に入れないことが大切です。しかし、モノが多いと、どうしても関係のないものが視界に入り込んでしまいます。そのため、自宅で仕事をしたり、趣味で作業をしたりする際の効率が、悪くなってしまうかもしれません。自宅で集中するには、周囲に何もないスペースを用意するのが効果的です。ですが、収納スペースに入り切らないほどたくさんのモノがあれば、それも難しくなってしまうでしょう。

モノが多くても片付いて見えるようにするには?

家の中にモノが多い場合、不要なものを捨ててしまうのが効果的な対策ですが、それ以外にも、「片付いて見えるように工夫する」という選択肢があります。工夫次第で、大切なものを捨てずに快適な生活空間を実現できるかもしれません。では、どのようにすれば片付いて見えるのかを解説していきます。

モノの定位置は決めておこう!

家の中が片付いているように見せるためには、しっかりと整理整頓をすることが大切です。そして、整理整頓の基本は、モノの定位置を決めることです。一度使用したものは、すぐに元の位置に戻すように心がけましょう。もし、定位置を覚えるのが苦手であれば、専用の容器を用意したり、はっきりと定位置だとわかるように紙を敷いたりシールを貼ったりすると良いです。

基本的には、モノをいくつかの種類に分けて、同じ種類のものはまとめておきましょう。そうすることで統一感が出て、しっかりと片付いているように見えやすいです。また、使用頻度に応じて、定位置を決めるのも良いでしょう。高頻度で使用するものは、すぐに取り出せる場所に仕舞っておきます。そうすれば、他のものに触れることなく取り出せるので部屋が散らかりにくいです。

床にモノを置かないようにしよう!

部屋の床にモノが乱雑に置かれていて、見えている床の面積が少なければ部屋全体が散らかっているという印象になりやすいです。そのため、なるべく床にモノは置かないようにしましょう。モノの定位置を決める際にも、床の上にはなるべく選ばない方が良いです。そして、少しでも床にものが落ちていることに気づいたらすぐに除けるようにしましょう。床にモノを置かない習慣を身に付ければ、部屋が片付いた状態を維持しやすいです。

インテリアの配置を工夫してキレイに見せよう!

片付いているように見える部屋をつくるには、インテリアにも気を配りましょう。特にラックのような収納機能のあるインテリアを使用することをおすすめします。ただ、インテリアは無造作に設置するのは避けましょう。サイズの異なるインテリアを並べれば、ちぐはぐな見た目になってしまいます。また、木製インテリアの横に金属製のモノを置くなど、質感の異なる組み合わせも統一感が出ないので避けたいところです。基本的には、背の高さや奥行き、質感が近いものを並べることがポイントです。そうすることで統一感が生まれ、スッキリと片付いた見た目になります。

モノが多いことの対策をして快適な暮らしを

家の中にモノが多いと、生活スペースが圧迫されてしまったり、気が散ってしまう・ストレスが溜まってしまうなど日々の暮らしに支障をきたす心配もあります。家の中に自然とモノが多くなってしまう人は、ぜひ自身の性格やライフスタイルに合う対策を選んで実行してみてくださいね。

監修 野村 綾乃氏

株式会社アンズコミュニケーションズ 代表取締役

大手証券会社のOL を経てラジオ業界に転身。ラジオ番組パーソナリティに。現在の担当番組は、『笠原将弘の賛否両論/東海ラジオ』『市政情報/エフエム岡崎』。番組構成作家を行いながら、住宅ライターとしても住宅系雑誌・WEBサイトでのコラム・取材記事の執筆、監修、講師で活躍中。

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