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憧れの北欧インテリアの部屋をつくるコツ!

北欧インテリアは、その清潔感とシンプルさ、そして自然との調和を目指すスタイルから世界中で人気があります。しかし、どのように北欧っぽさを出せばよいのか悩む方もいらっしゃることでしょう。この記事では、北欧風のインテリアを取り入れるための具体的な手順をご紹介します。

北欧インテリアの部屋のつくり方

北欧インテリアの部屋をつくるには、どのような点を意識すればよいのでしょうか?ここでは特に気をつけるべきポイントを3つ挙げていきます。

シンプルさをベースにつくろう!

北欧インテリアの基本的な特徴の一つが、そのシンプルさです。すっきりとしたデザインと機能性を重視し、余計な装飾を省くことで美しさを演出します。シンプルであることをベースに部屋をつくるためには、まず、部屋の色調をシンプルに保つことが大切です。白やベージュ、グレーといった落ち着いた色を基調にして、パステルカラーや木の温もりなどでアクセントをつけます。そうすることで、空間全体が明るく開放的な印象を持ち、落ち着いた雰囲気が生まれます。また、家具選びでもシンプルさを追求しましょう。シンプルなデザインの家具は、機能性を損なうことなく部屋をすっきりと見せることが可能です。特に木製の家具はその自然な質感で温かみがあるため、シンプルさの中にも心地よさを演出します。

インテリアの色を限定しよう!

北欧インテリアは、色使いにも特徴があります。主に使われる色は、白、黒、グレーといったモノクローム系や、青や緑といった自然の色です。白は部屋を明るく広々と見せ、自然光を反射する効果があります。一方、黒やグレーは引き締め効果をもたらし、部屋に奥行き感を与える色です。ポップな色をアクセントとして用いることも一般的ですが、全体の色調を乱さない程度に抑えましょう。たとえば、クッションや花瓶、アートなど小さな装飾品にそれらの色味を取り入れることでよいアクセントになります。

具体的に北欧らしさを演出する配色パターンとしては、たとえば、ブラウン・ベージュ・グリーンの組み合わせが考えられます。部屋全体をベージュとブラウンでまとめつつグリーンをアクセントカラーにすることで、明るい室内にたくさんの木々が彩りを加えたようなナチュラルな印象をつくることができるでしょう。

家具はナチュラルなもので!

北欧インテリアの家具は、木製のものを使うことでより自然な印象を演出できます。木材はその温もりと質感で、自然とのつながりを感じさせる効果もあるのです。また、自然な香りがすることで心が落ち着くという要素もあります。ほかには、ファブリック製の家具も北欧インテリアによく使われるものです。ソファやチェストなどを配置する場合、アームや脚の部分が木製・座る部分がファブリック製のものにすることで、部屋に馴染む印象を与えてくれます。

ナチュラルな家具は、シンプルさと温かみを兼ね備えた落ち着いた生活空間をつくり出します。家具や小物、色使いなど、それぞれが調和するように部屋全体のバランスを整えることで、理想の北欧インテリアにぐっと近づけることができるでしょう。

今の部屋に工夫をして北欧インテリア風に見せよう!

それでは、具体的にどのようにインテリアを変えることで今の部屋を北欧風にすることができるのでしょうか?ここでは、今の部屋でも簡単にできる工夫を3つご紹介します。

ラグなどを変えてみよう!

部屋の雰囲気を大きく左右するアイテムの一つが、ラグ(敷物)です。フローリングの上に置くだけで、部屋全体の色調や雰囲気が一変します。北欧風のインテリアには、モノトーンのシンプルなデザインのラグや、柔らかな色合いのウールラグが適しているでしょう。実際に北欧地域は冬が長く、寒い季節を快適に過ごすための工夫が数多く見られます。厚みのあるラグは暖かみを提供し、足元から室内全体を温かく見せる効果もあるのです。そのため、部屋に合ったラグを配置するというのはシンプルかつ機能的で、まさに北欧デザインの特徴といえます。

部屋に植物を置いて北欧スタイルに!

植物は、部屋を北欧スタイルに見せるための最も簡単で効果的な方法の一つです。フィカスやモンステラなど大きな緑の葉を持つ観葉植物をリビングやベッドルームに置くだけで、自然を身近に感じられる空間をつくることができます。植物は部屋に鮮やかな色を加えるだけでなく、空気を清潔に保つ効果や、マイナスイオンを発することによるリラックス効果も期待できるでしょう。ただし、植物を置く際はその種類や光への要求、水やりの頻度など、育てる環境について十分に考えてから選ぶようにしてください。

北欧テキスタイルで部屋にアクセントをつけてみよう!

北欧デザインの特徴の一つは、シンプルでありながらも洗練されたテキスタイルです。北欧テキスタイルとは、植物・動物がモチーフとなっているデザインや幾何学模様デザインのことで、クッションカバーやカーテン、ブランケットなど、小さなアイテムを使って部屋全体にアクセントを付けることができます。

北欧テキスタイルの一部には、自然や北欧の伝統的な文化を反映したデザインが見られます。鮮やかな色使いのグラフィックパターンや、自然からインスピレーションを得たデザインは部屋に個性を与えてくれるでしょう。また、国やブランドによっても異なる種類のデザインがあるため、自分の好みやお部屋の家具に合ったものを探してみてはいかがでしょうか?

北欧インテリアの部屋作りのコツ!

北欧デザインのアイテムを取り入れてみよう!

北欧インテリアの魅力を引き立てるためには、デザインアイテムの取り入れ方が重要です。家具や照明だけでなく、小物やテキスタイルも含めて全体のバランスを考えましょう。たとえば、北欧らしいシンプルで美しい線を描くアートやポスターを飾ってみると、スペースにモダンな雰囲気を演出できます。そのほかにも、繊細なガラス製の花瓶や、シンプルなデザインの食器を使うことで、日常の中に北欧デザインを取り入れることができます。

先述のテキスタイルも見逃せません。北欧地方特有の幾何学模様のクッションやラグ、カーテンなどは、部屋に明るさと活気を与えてくれますし、これらのデザインは季節感や風景を感じさせるものが多いです。自然の中での生活という印象が強くなり、より北欧らしさを増してくれるでしょう。

家具は天然素材で北欧風に!

北欧インテリアにおいては、天然素材の家具が一般的です。中でも木製の家具は、その温かみと自然の風合いで部屋全体を柔らかく包み込みます。木製家具を採用することで、素朴さと洗練されたデザインが融合した北欧のスタイルを表現してくれるのです。

具体的に天然素材のアイテムとしては、ダイニングテーブルや椅子、棚やベッドフレームなどの木製の家具が挙げられます。特にオークやアッシュ、ビーチといった明るい色の木材が好まれ、色味を揃えて配置することで一貫した雰囲気をつくり出すことが可能です。その一方で、素材感を活かしたレザーのソファや、羊毛のラグなども天然素材の北欧インテリアとして特徴的です。これらは天然素材の温かみを保ちつつ、洗練された印象を与えてくれます。

ポイントを押さえて理想の北欧インテリアの部屋づくりをしよう

北欧インテリアの部屋づくりは、シンプルでありながら暖かみのある空間をつくり出すアートといっても過言ではありません。北欧デザインのアイテムは部屋に洗練された印象を与え、また天然素材の家具はその温かみと自然の風合いで部屋全体を柔らかい雰囲気にしてくれます。いくつかのポイントを押さえて、理想的な北欧インテリアのお部屋をつくってみてはいかがでしょうか。

監修 野村 綾乃氏

株式会社アンズコミュニケーションズ 代表取締役

大手証券会社のOL を経てラジオ業界に転身。ラジオ番組パーソナリティに。現在の担当番組は、『笠原将弘の賛否両論/東海ラジオ』『市政情報/エフエム岡崎』。番組構成作家を行いながら、住宅ライターとしても住宅系雑誌・WEBサイトでのコラム・取材記事の執筆、監修、講師で活躍中。

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