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ビジネス
オフィスより快適!テレワーク・在宅勤務を考えた働きやすい家づくりのヒント
目次
- 1.在宅勤務・テレワークのためのスペースを確保するには?
- ・在宅勤務・テレワークするための広さはどのくらい?
- ・在宅勤務・テレワーク用の部屋は個室かオープンスペースか?
- ・ワークスペースの設計をはじめるなら
- ・仕事モードに集中できる部屋づくりとは?
- ・在宅勤務・テレワークに重要な机と椅子選び
- ・在宅勤務・テレワークに必要なインフラ設備を整える
- ・在宅勤務・テレワークをするにあたって防音性やセキュリティーに配慮しましょう
- 2.在宅勤務におすすめのルームレイアウト3選
- ・在宅勤務・テレワークする部屋のレイアウト(壁に向き)
- ・在宅勤務・テレワークする部屋のレイアウト(壁を背に)
- ・在宅勤務・テレワークする部屋のレイアウト(窓を正面に)
- 3.在宅勤務についてのまとめ
1.在宅勤務・テレワークのためのスペースを確保するには?
自宅でも、職場と変わらない働きやすい環境で仕事が出来るように、ワークスペースをつくりたいと考える方は多いのではないでしょうか。
そこで出る疑問として、部屋の広さはどのくらいあれば適切なのか、どの空間をワークスペースとすれば良いのかという点が挙げられるかと思います。ここでは、在宅勤務に必要な室内の広さの目安と、自宅のどこをワークスペースとするのが良いかを考えてみましょう。
在宅勤務・テレワークするための広さはどのくらい?
在宅勤務を行う部屋には机と椅子が必要になります。
仕事によってはパソコンやプリンターなども必要になるかもしれません。
そうしたものが配置できるスペースになりますので、例えば書斎のような空間が理想と言えるかもしれません。
一般的な書斎の広さは、約4畳~約6畳、コンパクトな書斎になると約2畳~約3畳といった広さになります。しかし長時間パソコンや書類と格闘することを考えた時、コンパクトな書斎ですと閉塞感を覚えるかもしれません。
できれば一般的な書斎の広さが欲しいところです。
ただし、どうしても十分な広さのスペースが確保できない場合は、窓を設置するのもアイデアのひとつです。光が入り部屋が明るくなるため、狭くても広さを感じることができるでしょう。
在宅勤務・テレワーク用の部屋は個室かオープンスペースか?
家の間取りを決める際、予算とスペースは限られています。
理想は在宅勤務専用の個室をつくってワークスペースに充てることですが、予算や間取りの関係ですべての人が出来るとは限りません。
また、密閉された個室になるのは嫌だという方もいらっしゃるでしょう。
そんな方はオープンスペースを使った在宅勤務を検討されてはいかがでしょうか。
個室になる書斎とは異なり、開放的な空間で仕事をすることができます。
オープンスペースにする場合、自宅内のある一角全体をワークスペースにすると良いでしょう。オープンスペースにした場合はローコストで作ることが可能ですが、仕事とプライベートの境界線を引くことが難しくなる可能性も考えられますので注意が必要です。
オープンスペースでは落ち着かない、集中が出来ないという方は個室がおすすめです。
やはり集中して仕事ができることは大きなメリットです。部屋に入ったら仕事時間、部屋を出たらプライベート時間という感じで仕事とプライベートの境界線を容易に引きやすくするのも個室の大きな魅力です。
ワークスペースの設計をはじめるなら
これから家づくりをしていく上で、在宅勤務ができるワークスペースをつくると決めたら、2つことを実行しましょう。
ひとつは様々なアイデアを情報収集する際には、メモ書きで構わないので具体的に箇条書きにしていくと良いでしょう。
後からまとめる際に役立ちます。もうひとつは、インターネットでの情報収集に加え、実際にモデルルームなどへ足を運んで体感してみることです。
自分が在宅勤務する場合にどの程度のスペースが必要なのか、こんなレイアウトが出来るんだ!など自分では思いつかないようなアイデアを見つけることができる可能性があります。
実際にモデルルームに行ったら、案内してくれる担当者に在宅勤務できるようなワークスペースを考えていると伝えるとより具体的で素敵な提案をしてくれることもありますので積極的に声をかけてみてくださいね。
仕事モードに集中できる部屋づくりとは?
自宅で仕事を行う際には、思わぬことが支障を来たすことになるかもしれません。オンライン会議中に自分以外の家族やペットが映り込む、声が入ってしまうといったことが考えられます。このような事態に陥らないためにも、静かに安心して仕事ができる環境にしたいものです。そのためにはどうしたら良いのでしょうか?ここでは、快適な部屋を作り上げるために必要な3つのポイントをチェックしていきましょう!
在宅勤務・テレワークに重要な机と椅子選び
在宅勤務に欠かせない必須アイテムは机と椅子ですね。
では机のサイズはどれくらいのものがよいのでしょうか。机が大きすぎてもスペースがもったいないですし、部屋に収まらない場合も考えられます。
机が小さいと作業しづらく窮屈で長時間の仕事は疲れてしまうかもしれません。
あなたが仕事で使用するパソコンのタイプはデスクトップ型ですか?ノートパソコンですか?ひとつの目安としてパソコンを机に置いた時に手元のスペースにどれくらい空間ができるかを参考にすると机のサイズ感が分かります。
使うパソコンを置いて、A4書類が縦に置けるくらいのスペースが作業もしやすく、両肘が置けるため疲れにくくなります。
この場合のサイズは奥行60cm以上になりますが、実際にご自分のパソコンで測ってみましょう。
横幅は120㎝くらいあると書類を広げながらの作業も快適にできます。
また部屋のどこに机を配置するかによって机の天板の形をL字型やコーナー型と選択することができてデッドスペース対策にもなります。
机を決めたら椅子です。椅子は長時間利用しますので、机より重要度が高いアイテムだと言えます。腰への負担のかからない身体に合ったものを選ぶということも大切ですが、机との高さが合っているかということも重要ですので、椅子は高さ調節ができるものを選びたいところです。
長時間座って作業するため長く座っていても疲れない椅子を選ぶことが必要です。具体的には長時間座っても座面が型崩れしにくく、アームレストがついているタイプのものが疲れにくい椅子の条件の一つと言えるでしょう。
椅子をこれから購入する際は、実際に座ってみて納得できるものを選ぶようにしてくださいね。
在宅勤務・テレワークに必要なインフラ設備を整える
在宅勤務をするには、部屋のインフラを整える必要があります。インターネットが出来る環境にするための設備やコンセントの設置、夏の暑さや冬の寒さ、梅雨の時期にも滞ることなく仕事が進められるよう室内にエアコンを設置するということも、快適にそして集中できる環境づくりとしては必須事項であると言えるでしょう。
在宅勤務・テレワークをするにあたって防音性やセキュリティーに配慮しましょう
家族と暮らす家の中では、子どもが大きな物音を立てる、突然部屋に入って来るというようなことも考えられます。他にもさまざまな予測不能の出来事が起こる可能性もあります。そのため、在宅勤務を行う個室には鍵を掛けられるドアを設置するとよいでしょう。
鍵をつけることで、急な家族の登場やモニターに会社の重要なデータが映し出されても家族が目にすることを防ぐことができます。
物音に関しては、事前にオンライン会議の開始時刻と終了時刻を家族に知らせておくことも有効です。また家の外から車の音や工事をしている作業音などを拾ってしまう場合もありますので、部屋に窓がある場合はサッシを二重のものにしたり、遮音カーテンなどを利用して対策をすると良いでしょう。
逆に在宅勤務している人が家族に迷惑をかけるといったことも発生するかもしれません。オンライン会議の際はマイクの感度を上げ、小声でも通話ができるように配慮をしたいところです。
2.在宅勤務におすすめのルームレイアウト3選
机と椅子があれば作業は出来ますが、部屋のどこに配置するかによって視界や使い勝手が変わるため、それが仕事の効率に影響が及ぶことも考えられます。
ここでは、在宅勤務をする際のおすすめレイアウトを3つご紹介します。
在宅勤務・テレワークする部屋のレイアウト(壁に向き)
机や椅子を全て壁側に向けて配置したこのレイアウトは、視界に映るものが壁のみであるため、集中して仕事に取り組むことができます。
置物などの多い部屋であれば気が散る可能性を考慮して、壁に向けたこのレイアウトを選択するのが良いでしょう。
このレイアウトでは、椅子の背面に資料棚等のスペースを設け、資料が必要な時にすぐ取り出せるように配置すると作業の効率化を図ることができるのでお勧めです。また、壁の色と机の色を統一させると部屋全体が広く見える効果があるので、閉塞感がある場合には効果的です。
在宅勤務・テレワークする部屋のレイアウト(壁を背に)
壁を正面に配置するのとは逆の、壁を背にしたレイアウトです。座った時に部屋全体が見えるので開放感があります。
このレイアウトでは、視界にさまざまな物が映り込むため、出来る限り整理してワークスペースらしい部屋を作ると良いでしょう。
この他、椅子の背面が壁ではなく窓の場合には、日当たりによってパソコンの画面が見づらくなる事もあります。背面が窓である時にはしっかり遮光ができるカーテンを取り付けると良いでしょう。
在宅勤務・テレワークする部屋のレイアウト(窓を正面に)
壁を背にすると落ち着かない、壁を正面にすると圧迫感があってイヤ・・・といった人向けのレイアウトです。
窓側に向けて机や椅子を配置します。こうすることで開放的な空間が生まれます。
また手元に光が入るので書類やキーボードが見やすくなります。
少し日差しが強い状況ではレースカーテンで調整し、熱気を感じやすい夏場の熱対策と冬場の暖気を逃さないように遮熱カーテンを利用することで快適なワークスペースを確保することができるでしょう。
3.在宅勤務についてのまとめ
今回は在宅勤務での働きやすい家づくりに関してお話をしてきましたが、いかがしたか?今後さらにニューノーマルな働き方が進み、さらにテレワークが世の中に浸透した時、在宅勤務が快適にできる家づくりをしておくと快適に集中して仕事ができそうですよね。
さまざまな情報をもとに、自分だけの快適で理想的なワークスペースをつくってくださいね!
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監修 野村 綾乃氏
株式会社アンズコミュニケーションズ 代表取締役
大手証券会社のOL を経てラジオ業界に転身。ラジオ番組パーソナリティに。現在の担当番組は、『笠原将弘の賛否両論/東海ラジオ』『市政情報/エフエム岡崎』。番組構成作家を行いながら、住宅ライターとしても住宅系雑誌・WEBサイトでのコラム・取材記事の執筆、監修、講師で活躍中。