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アクアリウムのある暮らし|楽しむためにはどんなところに工夫や注意が必要かを解説

アクアリウムは水槽の中に小さな世界を作り出します。個人宅・自宅にアクアリウムを設置する場合のレイアウト時の工夫や注意点について解説します。

1.水槽を家のどこに置くか

見た目も華やかなアクアリウム。家のどこに置いたらいいのか迷ってしまいますよね。
会社や店なら、来客に見えやすい場所が理想的ですが、個人宅 自宅ではどうでしょうか。
アクアリウム初心者にとっては悩むところです。水槽はかなり大きめのものもあるため、家の中でも広めの場所であるリビングがふさわしいと考えられます。家族や来客と一緒にアクアリウムを楽しむ事ができます。
そこで、リビングに水槽を置く時のポイントを紹介します。

アクアリウムをリビングで鑑賞するために

リビングでアクアリウムを鑑賞するためには、水槽のサイズも重要です。
大きなサイズの水槽の方が、見た目も豪華に見えますし、インテリアとしても活用できます。しかし、初心者がいきなり大きな水槽を購入しては扱いにくく、理想的なアクアリウムが実現しない可能性があります。まずは、扱いやすいサイズを意識しましょう。
45センチから60センチの水槽なら、初心者でも手軽に始めやすいですし、レイアウトも簡単です。
大きさも、リビングに置いた時に邪魔にならないため、リビングの雰囲気を壊す事もありません。また、リビングに置く場合は、照明時間も大切です。夜は、できるだけ暗くした方が熱帯魚が安心して休めます。
夜のリビングは長時間明るいため、水槽カーテンを設置するなどの対策をしておきましょう。

リビングに水槽を設置するときの注意点

リビングに水槽を置く時に、まずチェックしたいのが直射日光が当たらないかどうかです。
太陽光に含まれる紫外線は、長時間水槽に当たり続けると、水槽を劣化させる恐れがありますし、コケを大量に発生させます。そのため、窓のすぐ近くは置き場所として向いていません。また、床が平滑かどうかもチェックしておきましょう。床に凹凸があったり、傾いていれば水槽台自体が傾く恐れがあります。
水槽を置く前に、器具を使って床が平滑かしっかりと確認しておく事が大切です。また、床にカーペットを敷いている場合は、水槽を置くには向いていません。
なぜなら、カーペットなどが敷かれていると、水槽台が沈み安定しない可能性があります。どうしてもカーペットが剥がせない場合には、コンパネ板などを敷くと水槽台が置きやすくなります。
そして、小さな子供がいる家では、水槽台の高さにも気をつけましょう。子供の手が届く場所に水槽がある場合は、水槽を触ったり押したりして、水槽が落下する可能性もあります。
子供の手が届かない高さを意識したり、水槽台の周囲にフェンスを置いておくと安心です。

2.アクアリウムを楽しむための手入れの仕方・メンテナンスについて

アクアリウムをリビングで楽しむには、日頃の手入れも必要になります。
手入れを怠ると、水槽が汚れてしまいせっかくの美しい熱帯魚が見れなくなってしまう上に衛生状態が悪いと中の魚達は生きてはいけません。
水槽の掃除は必ず魚や生物を移動させて行う必要はありません。確かに何もない状態の水槽の方が手入れがしやすいですよね。しかし水槽からの移動は生き物にとって大きなストレスになります。それに魚が驚いて暴れると体に傷がついてしまうかもしれません。

水槽を掃除をする時には、魚はそのままにして水槽用のスポンジを使ってそっと内側を拭くだけで、十分綺麗になります。
こまめに行えば、1度の掃除に時間をかける事もないですし、魚達のストレスにもなりません。

水槽のメンテナンス頻度


水槽の水換えはどれくらいのペースで行うのが理想なのでしょうか?
毎日した方がいいと感じる人もいると思いますが、ろ過装置があるため毎日でなくても大丈夫です。
目安としては、12週間に1度ぐらいが最適ですが、水が濁ってきたり汚れてきたと感じたらすぐに水は換えるようにしましょう。
また多くの人が間違いやすいのが水換えの量です。初心者は全ての水を換えなければと思いがちですが、その必要はありません。水槽の3分の1程度の水を取り替えれば大丈夫です。逆に一気に全ての水を換えてしまうと、魚達は環境が変わったと思い大きなストレスになってしまいます。
水槽に新しい水を入れる時には、魚の粘膜保護の為、必ずカルキ抜きとをしておく事が大切になります。カルキというのは塩素の事で、小さな熱帯魚にとってはとても危険です。エラや粘膜を傷つけてしまい、健康を害する恐れもあるのです。
熱帯魚用や海水魚用の水質調整剤を使用し、カルキ抜きや粘膜保護を行うようににしましょう。

3.初心者がリビングでアクアリウムを楽しむためのポイント

アクアリウムは、誰でも手軽にはじめられてるので初心者でも難しくはありません。
リビングに置いて、好きな魚や生物を入れたり、かわいいオブジェを入れるとインテリアとしての魅力もあります。
ただし、いくつかのポイントを押さえなくてはなりません。まずは、リビングのどこに置くかなどレイアウトについて考えてみましょう。
部屋に合わせた水槽のサイズや床の平滑を確認しておくといいでしょう。コンセントの位置や直射日光が当たる場所にも気をつかいたいところです。こうすることでトラブルを防ぐ事に繋がります。

4.アクアリウムのある暮らしのまとめ

魚はとても繊細な生き物です。水槽は常に清潔を心がけ、汚れてきたらすぐに綺麗にするようにしましょう。
定期的に水槽の水を換える時には、魚のストレスにならないように心がけましょう。アクアリウムに関する設備や道具を扱っているショップにはプロの専門スタッフがいますので、初めてで不安だという方や疑問や質問はなど小さな事でも相談しておくと安心です。
ぜひ楽しいアクアリウムのある暮らしを満喫してください。

監修 代表取締役 酒井 法生氏

有限会社GAIA product

観賞魚および観賞魚飼育器具卸問屋から、観賞魚飼育器具製造メーカーに20年ほどの勤務を経て現在アクアリウム・インドアプランツ専門ショップ『B.F.F』やアクアリウムイベントなどを企画・運営する有限会社GAIA productの代表取締役として活動。

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