暮らし

中部地方で人気の住宅スタイル

愛知県を中心とする中部地方は、主要エリアの都心部と自然を感じるエリアが融合した特徴があります。
ショッピング施設やビジネス街、教育施設なども整っており、幅広い世帯が住みやすい環境です。
住宅トレンドは全国同じという訳ではなく、地域によって市場の傾向に違いがあります。
住まい環境は、最新デザインなどが進化しており、これから注文住宅を検討される方には参考にしたいポイントがたくさんあるでしょう。
そこで今回は、この中部エリアで注文住宅を建てるときに取り入れたい住宅デザインや最新設備をご紹介します。

中部地方で人気がある住宅デザインのトレンド

中部地方で人気のある住宅デザインのトレンドは、個々のライフスタイルや生活の多様化に合った工夫が取り入れられています。特に、最先端技術を取り入れた住宅デザインや、時代に合ったデザインに注目が集まります。トレンドに合った代表的な4つの住宅デザインを解説します。

オープンフロア

現代では、コンパクトな空間であっても、ゆとりと快適性を備えた空間にすることが必要不可欠な住宅デザインとなっています。オープンキッチンにしてダイニングと一体化する傾向は以前よりありましたが、リビングまで空間を広げたオープンフロア化が現在のトレンドです。オープンフロアにすることで、家族がキッチン、ダイニング、リビングと別の位置にいたとしてもコミュニケーションが取りやすい住宅デザインになります。限られた面積の中でも、開放感を維持することで快適性の高い住まいづくりが可能です。

スマートホーム

ネット環境やテクノロジーを使った、最先端のシステムを搭載したスマートホームが住宅市場のトレンドです。IoTAIの技術を生活に取り入れて、利便性の高いライフスタイルを実現できます。スマートフォンやAIスピーカーを使ってさまざまな設備の利用が可能です。代表的なスマートホームシステムは以下となります。



・生活家電

・照明器具

・テレビ

・スマートロック など

ネット環境があれば工事不要で、最先端技術を使った生活ができます。

サステナブルデザイン

環境課題を住宅デザインに反映したサステナブルデザインも現代ならではの傾向です。住宅で使われるサステナブルデザインとは、環境への悪影響を抑え、住みやすい快適性と効率性を追求した住宅設計になります。エネルギーの高効率化や再生エネルギーの導入に限らず、住む人の健康面を考えた建材や採光・通気性などを備えた工夫も大切です。太陽光発電や雨水再利用システム、冷暖房効率を高めるなど、生活向上に関わるポイントは多くあります。

ミニマリストデザイン

暮らしの快適性を落とすことなく、シンプルで無駄を省いたミニマリストデザイン。余計なものを置かない統一性のある住宅デザインも特徴的です。良質なものを最小限に持ち、生活感を出さないことで今の時代にあった住まいづくりができるでしょう。

中部地方で人気のインテリアデザイン

インテリアは、快適に気持ちよく過ごすために重要な空間づくりのポイントになります。個性を活かしながらもオシャレなインテリアデザインをご紹介しましょう。中部地方を中心に、魅力的なインテリアとして人気な4つのデザインを解説します。

カフェ空間デザイン

カフェ空間デザインのインテリアは、リラックスできる雰囲気と居心地の良さがポイント。木材やアイアンなどの自然素材を取り入れた家具がマッチして、カフェらしい温かみのある空間を演出します。アンティーク調のアイテムやユニークなデコレーションがアクセントとなり、個性を活かしたインテリアデザインも可能です。また、照明は柔らかな間接照明を用いて、温かみのある光も空間の演出にプラスとなります。ナチュラルなブラウンやホワイト、ベージュのカラーを基調とし、観葉植物を配置することで自然を感じられる雰囲気に。レイアウトはゆったりとした配置で、自宅でも心地よいカフェのような空間が楽しめます。

和モダン空間デザイン

和モダン空間デザインのインテリアは、伝統的な和の要素と現代的な感覚を融合させたバランスの良い空間です。木材、畳、和紙、竹などの自然素材を多く取り入れることで、温かみと落ち着きのある雰囲気を演出します。白、黒、グレー、ベージュといったシンプルで落ち着いたカラーを基調とし、アクセントとして深みのある赤やゴールドもマッチします。家具や装飾品はシンプルかつ機能的なデザインが中心で、派手で奇抜なデザインはありません。また、障子やふすまなどの伝統的な建具を現代風にアレンジして用いることで、和の趣を活かしながらもモダンな感覚を取り入れています。

ナチュラルモダン空間デザイン

ナチュラルモダンは、和モダンと同じモダンでもインテリアの雰囲気はガラッと変わります。ナチュラルモダンのインテリアは、木材や石など自然を感じる温かみと、落ち着いたモダンな雰囲気を融合させた空間です。カラーは白やベージュ、グレーなど、シンプルで落ち着いた色合いを基調とし、黒やブラウンといった濃い色と組み合わせるパターンが多くあります。家具や照明は、木目やファブリックの質感を活かすことで自然の温かみを演出し、リラックス空間をプラスしてくれる観葉植物はアクセントにおすすめです。

インダストリアル空間デザイン

インダストリアル空間デザインは、ウィンテージ感が強く無骨な雰囲気の空間です。個性的で独特な雰囲気のデザインは、鉄やコンクリート、石、レンガ、木材など、あらゆる素材を使った高度なセンスを感じます。カラーはブラック、グレー、ブラウンを使うことが多く、ナシュラルさやモダン、無機質な印象を合わせ持った味のある空間となります。家具や照明はヴィンテージ感を上手に出せるスチールやアイアン素材のものが人気を集めています。

中部地方で人気の住宅設備

インテリアデザインと共に、家づくりでこだわりたいポイントが「住宅設備」です。住宅設備は、利便性を追求して年々進化をしています。中部地方の住宅でよく取り入れられる住宅設備を4つご紹介しましょう。

省エネシステム

高断熱・高気密の構造やLED照明、太陽光発電や蓄電池などを取り入れて、エネルギー消費を抑えた省エネシステム。冷暖房効率を向上させ、無理なく快適に過ごせる空間が実現できます。エネルギー消費によって光熱費が抑えられるため、経済的な効果も大きいです。

最先端スマートホーム

家電や照明をはじめ、セキュリティーシステムもスマートフォンで操作するスマートホーム化が進んでいます。外出先から操作できたり、音声によるコントロールが最先端スマートホームの特徴です。

リラックスバスルーム

1日の疲れを癒すバスルームはリラックスできることが大切です。バスルームの空調設備やミストサウナ、ジャグジーなどで疲れた体をリフレッシュできます。また、防水テレビやBluetoothによる音楽機能を設置すれば、バスタイムで趣味を楽しむことが可能です。

最新キッチン設備

キッチンは毎日利用する場所なので、便利であることが何よりも重要です。食器洗い乾燥機や高性能のIHクッキングヒーター、グリルといった利便性が高く家事効率の良い設備が人気を集めています。また、機能性だけでなく、デザイン性にも優れたシステムキッチンも最新キッチンの特徴でしょう。キッチン家電も省エネや高機能なものが続々と誕生し、最新キッチン設備に関わる大切な役割となっています。

監修 野村 綾乃氏

株式会社アンズコミュニケーションズ 代表取締役

大手証券会社のOL を経てラジオ業界に転身。ラジオ番組パーソナリティに。現在の担当番組は、『笠原将弘の賛否両論/東海ラジオ』『市政情報/エフエム岡崎』。番組構成作家を行いながら、住宅ライターとしても住宅系雑誌・WEBサイトでのコラム・取材記事の執筆、監修、講師で活躍中。

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